君を想う

近くの公園に着いて ベンチに座った


「あ・・・あの・・・」


「さっきの麻美 必死な顔してたな」


そう言いながら 朔哉君は


笑っていた


笑う事ないのに・・・


「え?」


「・・・嫉妬した?」


ドキン


嫌な気持ちに・・・なっただけ


嫉妬なんかじゃない


「・・・」


「麻美?」


朔哉君は 優しい声で私の名前を呼んだ


そんな・・・優しい声で呼ばないで


期待してしまう


「・・・ごめんなさい」


「え?」


「私・・・朔哉君の言う通り


嫉妬したの・・・」


また 涙が零れ落ちた


どうしてこんなに泣いてばかり


なんだろう?


ぎゅ


突然 朔哉君が私を抱き締めた


ドキン ドキン・・・


「嬉しかった・・・」


え?