君を想う

---朔哉side---


授業中にも関わらず 


麻美は寝ていた


いつもなら真剣に授業を


受けているのに・・・


キーンコーン・・・


授業が終わって 担任は教室を出た


起こす・・・か?


「おい 起きろよ」


麻美の肩を揺らしながら


そう言った


「・・・あと5分」


ドキン


「起きろ!」


「・・・もうちょっと」


寝ぼけてんのか?


そうじゃないのか・・・


「麻美?」


わざと耳元で 囁くように


名前を呼んでみた


が・・・起きない


「麻美ちゃん 寝てる?」


亮介がやって来た


「・・・ああ 起きない」


「そのまま寝かせてやれば?」


「そうは行くかよ・・・次科学室だろ?」


移動教室なのに 麻美が起きたら


誰も居ないなんて事になったら


大変だった