君を想う

教室に着いて 席に向かう


「やっぱ変!」


「え?」


咲帆ちゃんが 私の所に


やって来てそう言った


「麻美 なんか変だよ!


もしかして・・・お兄さん絡み?」


「ち・・・違うよ!


お母さんが元気ないから・・・」


必死に否定した


誤魔化してるみたいで


ちょっと嫌だった


「そっかー・・・でもちょっと


安心したかな?


あのさ お兄さんの携帯教えて?」


「え?」


ドクン


ちょっと・・・嫌だった


「あ! 変な意味はないよ!?


話したいなーって思って!」


咲帆ちゃんは そう言いながら


手を合わせた


「・・・聞いてみないと」


「そっか・・・じゃあOKなら


教えてね?」


そう言いながら 咲帆ちゃんは


自分の席に向かった


「・・・麻美?」