君を想う

そんな驚く事か?


「お前には・・・関係ないだろ?」


そう言って 屋上を出た


なんでそこまで亮介に


言わなきゃいけないんだよ・・・


でも・・・振られても


ここまで麻美の事が好きなんて


どうかしてるよな


「倉崎君だ!」


「カッコイイよねー・・・」


くそ・・・毎日毎日


うるせーな


慣れているとはいえ さすがに


聞き飽きてしまう


「あの! 倉崎君!」


前には 顔を赤くしている


1人の女子が立っていた


「・・・なんだよ?」


素っ気無く言った


告白だってわかっている


「好きです! 付き合って下さい!」


「・・・俺 好きな子いっから」


そう言って その女子の横を


通り過ぎた


前の俺だったら 女なんて


どうでもよかった


でも・・・麻美は違った


俺にとって 麻美は初恋だから