ドキン ドキン・・・


ドキドキがうるさい


「・・・ないよ」


すると 朔哉君の手が


私の頬に触れた


「顔・・・赤いよ?」


「そんな事・・・ない」


本当はわかってる


自分でも 顔が赤い事ぐらい


わかってるよ


「俺・・・やっぱ


お前の事好きだよ」


「え?」


「諦めようって思っても


出来なかった


でも お前兄貴が好きなんだよな?」


ドクン


お兄ちゃん・・・


「・・・」


「まぁ 俺の一方的な


片想いって事だからさ」


片想い・・・


本当にそれでいいのかな?


私はお兄ちゃんの事・・・好き


でも せっかく朔哉君に対する


好きを・・・忘れようと


思っていたのに


また・・・溢れてしまった