ストン


腰が抜けて その場に


座ってしまった


「麻美!? どした?」


朔哉君は 慌てて


私の前にしゃがんだ


「あ・・・なんか・・・


腰抜けちゃって・・・」


正確には力が抜けたの方が


合ってるのかもしれない


「立てるか?って・・・無理か」


フワ


「へ!?」


身体が浮いた?


顔を上げると 朔哉君の顔・・・


「あの・・・」


これって もしかして


お姫様抱っことかいう・・・


「腰抜かすなんて お前


本当に面白い奴だな」


ドキン


朔哉君は 笑いながら


そう言った


「お・・・おろして・・・」


ドキン ドキン・・・


これ以上 ドキドキしたくないよ


恥ずかしいし


「ダメ」