持っていたジュースを


飲みながらそう言った


「実はさ・・・俺・・・


麻美ちゃんの事?


好きになっちゃったんだよね」


「・・・は?」


何言ってんだよ・・・


「最初は 友達として


好きだった・・・


でも 話してる内に可愛い子だなって」


「俺にライバル宣言でも


しようってのか?」


「まぁ・・・そんな感じ?」


亮介は 少しニヤつきながら


そう言った


なんだよ・・・それ


「油断してると 俺が取っちゃうから」


そう言って 亮介は歩き出した


「・・・亮介! 俺だって


麻美が好きだ!


お前には・・・負けないぐらい!」


そうだ・・・俺はあいつが


好きなんだよ


たとえ 麻美が兄貴の事を


好きだとしても・・・


「その言葉 忘れんなよ?」


「当たり前だろ!」


まさか 亮介が麻美の事を好きだって


言うなんて思いもしなかった