君を想う

近くにある時計を見ると 7時過ぎだった


「あの・・・私1人で大丈夫だよ?」


「こんな時間に 女が1人で居たら


変な奴に声かけられるだろ?」


1人じゃ心配だし・・・


「麻美!」


声のする方を見ると 兄貴が


息を切らして居た


麻美は 少しビックリしていた


てか こいつ・・・怖がってる?


もしかして怒られるんじゃないかって


思ってるのか?


「お前・・・いきなり走り出して・・・


探しただろ!」


「・・・ごめんなさい」


麻美は俯いたまま 謝っていた


「倉崎君・・・ごめんな?


妹が迷惑かけて」


「いえ・・・じゃあ俺帰ります


じゃあな 麻美」


そう言って 俺は公園を出た


しばらく歩くと家に着いた


ガチャ


靴を脱いで 階段を上がろうとする


「朔哉 帰ったのか?」


リビングから 親父に


声をかけられた


面倒だな・・・