告白なんて 何回もしてるのに・・・


「俺さ お前の気持ち


大切にしたいから」


「・・・」


「麻美!」


後ろから 兄貴の声がした


「お兄ちゃん・・・」


「じゃあ俺帰るから」


そう言って 俺は駅に


向かって帰った


これ以上 あいつの気持ちを


悲しませたくない


「あれ? 朔哉?」


声をかけられた方を見ると


亮介が立っていた


「・・・亮介」


「お前 何やってんだよ?」


「別に・・・お前こそ何やってんだ?」


「咲帆ちゃんにカラオケ


付き合わされてさー


飲み物買って来いって・・・」


亮介の手には ペットボトルの


ジュースがあった


「いいよな お前は気楽でさ」


「何かあったか? 麻美ちゃん絡み?」


まぁ・・・そうだけど


「・・・帰るわ」


そう言って 俺は家に向かった