気まずくて ゲーセンを出ようとした


「・・・麻美の事


まだ好きか?」


「え?」


突然 そんな事を言われた


「どうして・・・そんな事


聞くんですか?」


「いや・・・好きかどうか


聞いただけだよ」


好き・・・


だけど もしそんな事言ったら


麻美の気持ちを大切にしたい


「俺は・・・麻美の気持ちを


大切にしたいですから」


曖昧かもしれない


でも・・・どう思われてもよかった


「・・・聞きました


麻美から・・・本当の兄妹じゃないって」


「・・・そっか」


「俺は 麻美が好きです」


真剣な顔でそう言った


好きだって気持ちは 誰にも負けない


それぐらい強いんだ


「朔哉君・・・とお兄ちゃん?」


そんな声がして 見ると


麻美が立っていた


なんで・・・ここに


麻美は少し 動揺していた