君を想う

難しいって言えば 難しいし


でも 俺からすれば


簡単だから・・・


「そんな難しくないよ・・・


深く考えるからそう思うんだよ」


俺は麻美の頭を撫でながら


そう言った


「・・・うん」


「あまり深く考えるなよ?」


「・・・そうだね」


麻美はきっと 試験勉強どころじゃ


なかったんだな


「きっと朔哉君は 1位だよね!


頭良いし・・・」


「まぁ・・・」


昔から 勉強ばかりさせられて


得意になってしまった


学年試験は 毎年1位だし・・・


「凄いなぁ・・・私なんて


全然だし」


ドキン


麻美は 少し落ち込みながら


そう言った


「でも 頑張るね?


ノートありがとう!」


「ああ・・・」


キーンコーン・・・


予鈴が鳴って 席に着いた