君を想う

---朔哉side---


「朔哉ー! 見て見て!」


香坂が明るく声をかけてきた


まぁ・・・うるさいけど


「んだよ・・・」


俺は ふと香坂の方を見た


「麻美の眼鏡バージョン!


可愛いでしょ!?」


「ちょっと・・・もう外すよ?」


麻美は かけていた眼鏡を


外そうとした


確かに・・・可愛い


真面目っぽいし


「いいじゃん! 今日1日やってれば?」


「・・・外します」


そう言いながら 麻美は


眼鏡を外した


香坂は残念そうな顔をしていた


「朔哉 あんた頭良いんだから


勉強教えてよ」


「は? 嫌だし・・・」


なんで 香坂に教えなきゃいけないんだよ


「あそ じゃあ亮介に


教えてもらおーっと!」


そう言って 香坂は


亮介の所に向かった


「・・・試験って難しいのかな?」


麻美は呟くように言った