君を想う

しばらく歩くと 咲帆ちゃんの家に着いた


「どうぞ?」


「・・・おじゃまします」


咲帆ちゃんの家は 大きかった


私の家と同じぐらいかな?


「お帰りなさい 咲帆


あら? お友達?」


出てきたのは 若い女の人・・・


お姉さんかな?


「あ・・・初めまして


椎名麻美といいます」


そう言って 頭を下げた


「そんな難(かた)くならないで?


咲帆の母です」


え?


お母さん!?


「ほら 上がって!? ママの手料理


美味しいのよ?」


「あ・・・うん」


靴を脱いで 咲帆ちゃんに


手を引っ張られた


なんか・・・いいのかな?


突然 おじゃましちゃって・・・


ポケットに入っていたスマホが鳴る


「ちょっとごめん」


スマホを出す


【お兄ちゃん】


お兄ちゃん・・・