・・・放課後


教室には 私と朔哉君しか


居なかった


どうしよう・・・気まずい


「・・・あのさ 昼休みの


どういう事だよ?」


「え?」


朔哉君は 怒った声でそう言った


「・・・お前 もしかして


兄貴の事好きとか?」


「・・・」


図星だった


「そうだよ・・・でも兄妹じゃなかった」


「は?」


私は お兄ちゃんが話していた事を


朔哉君に話した


「だから・・・これ以上


お兄ちゃんの悲しい顔見たくないの・・・」


俯きながら 涙声でそう言った


泣きそうなのが 自分でもわかった


「・・・いくら血が繋がってなくても


お前の兄貴って事には


変わりないだろ!?」


私の・・・お兄ちゃんって事には


変わりはない


そうかもしれない・・・でも


これ以上 迷いたくないよ・・・


自分でも自分がわからなかった