君を想う

家に帰ると 電気が付いていなかった


お兄ちゃんが鍵を開けて


ドアを開ける


「・・・私 疲れたから」


そう言って 靴を脱いで


階段を上がった


パタン


ベッドに横になると 涙が出てきた


どうして?


お父さんもお母さんも・・・


そんな事言ってなかった


家族じゃ・・・ないの?


コンコン


「・・・麻美?」


ドキン


お兄ちゃん・・・


さっき酷い事言っちゃった


謝らなきゃかな?


でも・・・今更謝れないよ


ベッドからおりて ドアの方に向かう


「・・・苦しめてごめんな?」


ドアを開けようと ドアノブに


手を伸ばそうとしたら


そんな声が聞こえた


「お兄ちゃんの・・・せいじゃない」


「でも・・・」


「私なら 大丈夫だから」


大丈夫・・・


自分にそう言い聞かせた