君を想う

椅子に座ると 目の前に


カレーがあった


美味しそう・・・


「いただきます」


スプーンを持って


カレーを頬張る


「・・・やっぱり美味しいね」


「そうか? 俺は麻美の


料理食いたかったな」


ドキン


そんな・・・照れるじゃん


慌てて カレーを食べる


「そんな慌てるなよ?


むせるぞ?」


「・・・ごめん」


近くにあった水を飲んだ


「あの・・・ごちそう様」


食べ終えて 片付けをした


食器を流しに置いた


「片付けは・・・私がするから」


そう言って 洗い物をする


落ち着かなきゃ・・・


スポンジを持つ手が 少しだけ


震えているのがわかった


そうだ・・・明日のお弁当の


下ごしらえもしなきゃ


何作ろうかな?


そんな事を考えながら 


食器を洗っていた