「うわぁ~!!!!」

そこにあったのは、あたしの身長を軽く越してる大きな誕生日ケーキだった
会場にいるみんなのテンションが上がる

「お父さんありがとっ!!!」
あたしはお父さんに抱きついた
お父さんはあたしを抱えて「じゃあ。みんなで食べるとするかっ!!」といってあたしに笑顔を向けた。

「うんっ!!!みんなで食べよっ!!」
会場にいた子供たちも一斉にケーキに飛び掛かる

あたしもお父さんからおりて、食べようとした

あの子・・・。
あたしの目に映ったのは、お母さんの後ろから放れようとしない男の子。
男の子は小さいから、大体中1くらいなんだろう。
きっと。人見知りなんだろーな。

あたしはその子に近寄った。
お母さんは美人な方。
「名前。なんて言うの?」
あたしは喋りかけた
「・・・」
男の子は、答えない
「コラ。答えなさい!!
ゴメンなさい。この子人見知りが激しくて…
全く。この年になってまでとは・・・」
お母さんは男の子に軽く怒ってる
「・・・」
黙ったままだ・・・。
「一緒にケーキ食べに行こっ?」
男の子はあたしの顔をチラっと見た
あたしは優しく微笑んで、手を差し出した
「ね?行こっ!!大丈夫。お姉ちゃんが絶対守ってあげるから」
「本当に?一生、守ってくれる?」
「うんっ!!!」
すると男の子はあたしを見て、小さく頷いた
あたしが笑うと、男の子も笑った
お母さんは驚いてる・・・。

可愛い系男の子だな・・・。
ってか本当に中1か?