く、苦しい・・・。

お父さん達はその光景を不思議そうに見てる
日向達が近づいてきた。

「…いい加減、放れろや」
「オカン。莢が可愛そーや」
「すいません。なんかオカン達。
莢に惚れてしもーたらしんですよ…」

猛がお父さん達に向かって言った
お父さん達はポカンとしてる。
隆也は爆笑してる。

お父さんはやっと状況がつかめたみたいで・・・
「凄いな莢はっ!!!やっぱり俺の愛娘っ!!」

そう言ってお父さんはあたしを抱き上げた
「うわっ!!」

お父さんは二コッと笑ってから
「皆さん。今日は俺の娘。莢の為に集まって頂き、誠にありがとうございます。心から感謝してます。今まで仕事が忙しくて会いたくても会えない…という現状で育児を出来ませんでした。俺は扶美江に任せたつもりだったんですが…妻の方は、夜な夜な男と遊び、莢に暴力まで振って、薬にも手を出してたようです。それで、今日逮捕されました」

会場はざわめいた。

「そんな中。娘は毎日の孤独、辛さのあまり感情を押し殺してたようです。すると、気づかぬ間に感情が消え去ってた...。でも、そんな娘を救ってくれたのが玖流のみなさん達です」

会場は涙を流してる人がいる。
こんなあたしの為に・・・。