傷を追わないための、盾だった。
自分を守るためだけの、鎧。
まとったのも、あたしだけ。
月は、校内でも先輩から想いを寄せられる程、可愛くて。
生意気だと、そんな月を僻んでいた女の先輩から、目をつけられていた。
もちろん、一緒にいたあたしにも、その火の粉は振りかかる。
臆病で、ずる賢かったあたしは、
同じ部活動の先輩に呼び出されると、怖くて。
言ってもいないことを責められて、
信じてもらえないと、悔しくて、ムカついて。
『月ちゃんと一回、友達やめた方がよくない?じゃないと練習させてもらえないかもよ?何されるかも分かんないし。』
─…その言葉に、怖じ気付いた。
部活仲間に教えられた、万が一。



