─…あたしの恋は、咲かずに散った
花をつけずに空を舞って
ハラリハラリと地面へ落ちてゆく
─…
──…
「今だから言うけど、あたしもあんとき、蒼井のこといいなって、思ってたんだよ」
月からそんな真実を聞かされたのは、卒業してすぐのことだった。
中学校生活に終止符を打ってからもなお、関係が続いていたのは、月とだけで。
帰りたくない日は、同じベットに潜り込んだり。
通う高校は全く違うのに、ほぼ毎日と言っていい程のペースで、月の家に入り浸っていた。
…信じるには、まだ、足りなかったのに。
そうやって、いつの間にか、心の内を全て見せられるまでになっていた頃、月の抱えていた想いを知ったんだ。
─…あたしもあんとき、蒼井のこといいなって、思ってたんだよ。



