ほんとはもう、何も喋りたくなかった。 一言一言交わす度に、お別れのカウントダウンは、針を動かしてしまうから。 進んでしまう。 あたしを置いて。 いや。いやなの。 …どうすれば、時計をとめられる? 大地を思いっきり蹴り飛ばして、蒼井の学ランを繋ぎ止めてしまいたい。 ギュッて、すがりついていたいの。 いつまでも、感じていられるように。 どこかへ飛んでいって、しまわぬように。