ただ、大好きでした。




あたしにとっては、それが貴女だったんだよ。

この時はまだ、ただの幼馴染みだったのにね。







「うーん…」



大勢が賑わう中で、1つだけ浮き上がって見えるシルエット。


それを追っているあたしに気付いたのは、他の誰でもない、月だった。




受験を通して、グループ内で2人だけ前期で受かることができたあたしと月は、必然的に一緒に過ごす時間が長くなり、前よりグッと、なかよくなっていたからかもしれない。







「いってこいよー!もうほんとにこれで最後かもしんないんだからさー!」






─…最後



被さるように入り込んできた知夏の一言に、心が揺れる。