─…友情の中身なんて、たかが知れてると思ってた。 その証拠に、前期で受験をパスできた者と、後期まで必死で闘った者との間には、多少なりともズレが生じていた。 元々、繋ぎ止めているだけだったあたしは、ぱらぱらと散り落ちていくそれを、感じていた。 『─…柚木、玲依。』 そんな中、迎えた卒業式。 胸を埋め尽くすのは、かつて耀いていた、確かな記憶。 「─…はい。」 スッと立ち上がるこの場所は、 ─…思い出が、ありすぎるんだ。