「…………」
1人、また1人と。
1クラスが終わる度に、心臓の音がオクラホマミキサーのメロディを掻き消していく。
日焼けした、肌が燃える。
1組を示す黄色いハチマキの輪に融け込んでいくと、いよいよ目眩があたしを襲いかける。
(─…あ。)
バクン、と。
心臓が、胸を押し上げるように波打つ。
それと同時に、真紅の血が体全身を駆け巡って。
色とりどりのハチマキを身にまとった生徒や、教員、大勢の観客をバックに、
─…目の前で手を差し伸べる人物が、浮き上がって見える。
「よぉ」
─…太陽は、まるでスポットライトで。
はにかんで笑う蒼井を照らすから、眩しすぎる照明に目がしみて、涙がでそうだ。



