─…何度、この瞬間を夢見ただろう。
たった5ヶ月、遡った2人
思い描いた過去に映るのは、紛れもなく今を生きるあたし達と、同一人物。
それなのに、ずっとずっと羨ましくて仕方がなかった。あの頃に戻りたいって、当時のあたしはズルイって、幾度も嘆き、幾度も想った。
「え、それ俺のせい??」
所々で蒼井と楽しそうに話している子を見る度に、苦しくて。
嫉妬だって、不安だってあったけど、だけどそれより、泣けるなら、泣いちゃいたかった。
その方が、楽そうに思えたから。
「他に誰もいないじゃん!」
─…ただ、笑い合う。
それだけのことが、すごく難しくて。
そんな何でもない時間を、いつしか、何よりも求めるようになっていた。
還れるなら、還りたい。
でも、過去に戻れないことくらい、分かってた。
今の関係以上を望むなら、もっと傍に行きたいなら、
造り出せる場所はもう、未来にしかあり得なかった。
「あれ??そうだっけ?」
─…その未来が、今、なんだ。



