「、んっ!」
結局そんな音を発することしかできないまま、足元に散乱していた花火を数本取って、蒼井に差し出す。
「おっ!サンキュー!つーかかなり久しぶりじゃね??」
彼がそれを求めて、縮まった距離。
すぐ傍に感じる、蒼井の体温
─…ねぇ、あたしは今まで、どんな風に蒼井に接してたんだっけ??
「…っ、ねっ!……げっ、元気??」
普通に会話をすることすら、難しい。
同じ空間にいるってだけで落ち着かず、不規則だった、心拍数。火照る頬。
その距離が近付いてしまったら、
手を伸ばせば届く距離に、蒼井が来てしまったら、
「ははっ!なんだそれっ」
「…っ!!」
─…心臓が、壊れてしまうんじゃないかと、思っていたの。



