だいたい、何よ。
あたしと飛鳥くん2人で帰る予定だったのに、割り込んできて
アイスを食いたいと喚きだして、ジャンケンしようとか言って
あたしが昔から、勝負事弱いの知っているくせに…
相変わらず、意地悪。
「ねぇ、真麻ちゃん」
「んー?」
最後の一口を口に入れたとこで、飛鳥くんが言った。
「明日、映画行かない?」
「…へ!?」
それって…
もしかして…もしかしなくても!
デートのお誘いー!?
「もちろん、行くーっ」
笑って応えたあたしに、飛鳥くんはにっこり笑った。
「映画のチケット知り合いから貰ったんだ」
よかったらどうぞ、と手渡されたチケット二枚。

