「言わなきゃチューすんぞ」 そう言ってニヤリとする薫にあたしは眉間にシワを寄せた。 「言え!」 顎を掴み、顔を近づけようとする薫にあたしは慌てる。 「わわわわかったから!」 言うわよ、とか言いつつも下を向いて深呼吸。 チラリと薫を見ると、満足そうに笑っているし。 は、恥ずかしすぎる。 だって!今まで兄弟のような幼なじみだったのよ? すすす、好きなんてっ! 「やっぱ言えない!」