「なぁ」



久しぶりにゴロゴロしていた休日に



…邪魔者参上!!



ベッドの上にいるあたしに、ベランダから話しかけてくる薫は少し不機嫌。



薫がいうように、素敵な待遇(?)にいるあたしたちは薫の部屋のベランダとあたしの部屋の窓が偶然繋がっているというまるで漫画のような状態。



相手が薫なだけトキメキやしないけどね。



「何よ」



鍵が開いていたのか、勝手に窓を開け顔を出す薫。


あたしの部屋は窓のすぐ下にベッドがあるので、見下ろされている状態だ。



「あのさ…」



言いにくそうに、顔を背ける。



「はっきりしてよね」