「ねぇ、飛鳥くん運命って信じる?」 部活の帰り道、ふと思い出して隣で歩く飛鳥くんに訊ねてみた。 「え?」 案の定、飛鳥くんはビックリしたようで目を丸めてあたしを見ている。 「あ、いや…今日ね、薫が言ってたの。だから、深い意味はなくて…」 慌てて手振り身ぶり否定するあたしに飛鳥くんはクスクス笑った。 「僕は運命信じるよ。真麻ちゃんと出会ったこともいい意味で運命だと思ってる」 「……え?」 それって期待していいってこと…? 赤くなる顔。 ドキドキなる胸。 今なら、言えるかも。