にっこり笑うあたしに薫は、眉間にシワを寄せる。 「鈍感」 「えっ?」 「お前はさ、男女の幼なじみで相手はイケメンという素敵な待遇で俺には目も繰れないんだな」 いきなり、なにを言うかと思えば…薫ってば 案外、乙女なのね。 「キャハハハ」 今時女の子でも、そんなこと考えないのに。 「なにが可笑しい?」 「だって!薫、少女マンガとかの読みすぎじゃない?」 あー腹痛い。 笑いすぎて筋肉痛なりそう。