「あ、茉莉、この人が紹介したい人ね。今、分かったと思うけど、あたしのお兄ちゃんなの」 香織がそんな紹介を始めたので、香織の方に行った。 すると、 「昨日は、どうも」 香織のお兄ちゃんは、急にそんなことを言ってきてびっくりして顔を上げると、 「あ!」 あたしはその顔を見てびっくりしてしまった。 だって、昨日の最悪男だった。