ほんとはあたしよりお母さんのほうが何倍も辛かったんだよね……。
あたしのほうが人間としてサイテーだったね。
わかっては居るけど、お母さんにちょっとでも構ってほしくて仮病を使ったこともあった。
でもお母さんはその度に何度もあたしを怒鳴った。
あたしはただ構ってほしかっただけなんだってあの時言えればよかったけど、なかなか言えなかった。
でもあたしが熱を出した時、お母さんは迎えに来なかった。
その時あたしは、やっぱりあたしなんかどうでもいいんだって心の中でずっと思ってた。
でもお母さんが夜中にこっそりあたしの看病をしてくれたこと知ってた。



