「考えてる?……ウソはやめて。笑わせないで!!」


「…………」


「お母さんはあたしのことなんてなんにもわかってない。……あたしが毎日どんな気持ちでお母さんの帰りを待ってたかわかる?」


「え?」


「あたしは毎日遅くてもいいから、少しでもお母さんとの距離を縮めようと頑張ってきた」


「…………」


「でもお母さんは、毎日仕事ばっかりであたしのことなんてどうでもいいように扱ってた」


「……それは違うわ」


「違わない。……お母さんはあたしの気持ちなんて全然わかってくれなかった。あたしがそばに居てほしい時、お母さんはあたしのそばになんか居なかったもん」