「咲哉、どこ行くんだよ?」
「……悪い。今日はもう帰るわ」
「え?あっ、おい……」
「じゃあな」
笹川のことで頭がいっぱいの俺は授業に集中できず、結局今日は帰ることにした。
でも家に帰る気にもなれず、結局屋上に居ることにした。
……いま思えば俺と笹川は、あの日ここで出会ったんだよな。
その時の笹川の目はとても冷たくて、どうしてこんなに冷たい子なんだろうって思ったのを覚えてる。
「……もう好きではいられないかもしれないな」
笹川はもう俺のものじゃないから……。
「お願いだから正直に話して!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…