イケないことだってことはわかってた。


……それでもベッドの上で愛してしまった事実は変わらない。




ついこの前まで何回も同じこと繰り返していたのに、笹川とは心も体もつながり合ったような気がした。


好きでもない女にはなにも感じなかったのに、笹川の時だけは笹川をメチャメチャに壊してしまいそうなほど体を重ね合わせた。




笹川にとって初めての相手は俺で、俺にとってはきっと何人目かわからない相手だ。


それでも好きなヤツと結ばれたことは今までより何倍も嬉しくて、ずっと一緒に居たいって想いが強くなってしまう。




……俺はそんなにアイツに惚れてるんだな。