「……アンタってサイテーね」
「でも君との約束を果たすには、あーするしかないだろう。……現に君はあの約束を忘れていたんだから」
「……そんな約束覚えてるわけないじゃない。何年前だと思ってるのよ」
「でも君なら覚えてると思ったよ」
「……そんな何年も前のこと覚えてる余裕あると思ってるわけ？」
「ないとは思う。でも君はあの約束を叶えてくれると思ったよ」
「……そんなのはただのアンタの憶測でしょ。それにあたしは、アンタと交わした昔の約束なんて叶えるつもりはないわ」
「でも俺はずっと忘れたことはないよ。麻衣との約束」
「……ふざけないでよ」
