「……っ」 あたしはただひたすら通学路を歩いた。 なにも考えたくてただひたすら歩いた。 こんな状況になるなんて思ってもなかった……。 「ただいま」 あたしは家に帰るなりすぐに部屋に閉じこもった。 ……いまはなにも考えたくない。 考えるのはイヤだ。 「お嬢様……どうかなされました?ずいぶん慌てていたようですが」 「っ……なんでもないよ」 「そうですか……あまりムリはなさらないでくださいね」 「……うん」 メイドが心配してくれてれのに、いまはウソしかつけない自分が悔しい。