放課後の図書館で、俺は一生懸命未だに科学のノートを書いていた。


もう何枚も書いてるのにページがなかなか進まない感じがするのは、俺だけだろうか……。




「……はぁ」


隣りでは笹川が深いため息をこぼしている。




「あーくそっ……いくら書いてもページが進まねぇんだけど」


「……その分マジメに授業を受けてないって証拠ですね」


「うるせぇ。ほっとけ」


「……先輩って勉強ほんとに苦手なんですね」


「当たり前だろ。こんな学校受かったことが不思議で仕方ねぇ」


「……先輩ってほんとは頭悪いんですか？」


「うるせぇ」