「……咲哉、早く行かないと遅刻するよ」 「おーっ、すぐ行く」 急いで教科書やノートを机の中から出して仁科のあとを追う。 仁科は彼氏ができてから俺にあんまりくっついてこなくなったけど、仁科自身俺のことどう思ってるのかはわからない。 ……もしかしたらまだ好きかもしれないけど。 それでも俺は仁科のことを応援したいと思ってる。 彼氏と付き合うって決めたのはアイツ自身。 俺がどうのこうの言えるような立場じゃない。 ……現にアイツのことフッちまったんだから。 アイツには悪いと思ってるけどさ。