「麻衣!!いい加減にしなさい!!」
「そうやって母親面して説教しないでよ!!」
「……麻衣、あなたいつからそんな口の聞き方をするようになったの?」
「悪いけどあたし、お母さんが思ってるほど優しい人間じゃないから」
「なに言ってるの……?」
「……あたしはいつだってお母さんのことを信じてた。将来お母さんみたいな母親になりたいってずっと思ってた」
「ならどうして……」
「アンタがサイテーな人間だからよ!!」
「麻衣、あなた母親に向かってなんてこと言うの!!」
「母親?……あたしには母親なんて居ない」
「なにを言ってるの?」



