「麻衣、じゃあね」
「……うん。バイバイ」
あたしは先輩の口から本当の真実を聞きたい。
莉乃からあんなことを言われたからそう思った。
「……先輩」
「笹川……?」
「……ちょっといいですか?話があるんですけど」
「……話って?」
「あの……ここじゃなくて別の場所に行きませんか?」
「……わかった」
あたしは先輩を屋上へと連れて行った。
少し離れて歩く距離は、なんだか寂しさだけが残った。
「……話ってなに?」
先輩は冷たい目をあたしに向けた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…