「……ありがとう」
そしてそっと見上げた空は、どんよりと曇っていた。
「……麻衣、授業行こっか」
「うん……そうだね」
そのあとあたしたちは授業を受けた。
けれどあたしは、先輩のことで頭がいっぱいだった。
先輩があんなことしたなんて信じたくない。
……でももしそれが本当だったら、あたしはどうすればいいのだろうか。
あたしは先輩のことを信じることができるのだろうか。
でも先輩がもしまだあたしのことを想ってくれているのなら、あたしは先輩を信じたい。
先輩もあたしを信じてくれているから。
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