「お願いします」 いきなり頭を下げる家政婦さん。 「……え?」 「お願いします。……お嬢様のことを助けてあげてください」 「…………」 「お願いします。頼れるのはもう……あなたしか居ないんです」 「……でも」 「お願いします。お嬢様を……お嬢様を助けてください」 必死で頭を下げる家政婦さんを見た俺は、家政婦さんはほんとに笹川のことが大事なんだと実感した。 笹川が大事だから、まだ未熟な俺に頭を下げてくれたんだと目の前で頭を下げられた時に思った。 「……俺でいいんですか」