「おい咲哉、どこ行ってんだよ。授業サボって」


「……悪い。屋上に居た」


「またかよぉ。お前屋上好きだよなぁ」


「うるせぇ」




俺はグラウンドにチラッと視線を向けた。


そして視線の先をたどると、視線の先には笹川が居た。




笹川は何人かの友達と話ながら歩いていた。


ジャージを着てるからたぶん体育だろう。




そしてグラウンドをジッと見つめていると、笹川と目が合った。


……でもすぐに目を反らされてしまった。




遠くからだからあんまりよくわかんないけど、俺を見た笹川の瞳はすごく冷たかった。