「咲哉先輩」
「……なに?」
教室の前で声を掛けられ振り返ると、目の前には真剣な眼差しで俺を見つめる莉乃がいた。
でもその目は、どこか怒っているようにも見えた。
「ちょっと来てください。……大事な話があります」
「大事な話?」
「……はい」
「わかった」
そして俺は莉乃に体育館裏へと連れてこられた。
莉乃が俺のほうに振り返り口を開く。
「……一体どういうつもりですか」
「え?」
「とぼけないでください。……どうして麻衣にあんなこと言ったんですか」
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