「失礼するわね」


透き通った声と同時に誰かが入ってきた。




「……あら、あなたは?」


ゆっくり振り返ると、そこには清楚な服装をした女性が立っていた。




「……どうも」


「麻衣の友達かしら?」


「……はい」


「はじめまして。……麻衣がいつもお世話になってます」


「……いえ。あなたは?」


「申し遅れました。……麻衣の母です」


「……どうも」




この人が笹川の母親……?


なんだかすごく清楚な感じがする。




……それに笹川のことを嫌ってるようにはどうしても思えない。