「おう、任された。あっ、病院はこの先にある所だ」


「わかった。サンキュー」




俺は病院目指してただひたすら自転車を走らせた。


……俺ってほんとにずるい。




笹川と少し距離を置くとか言ったくせに、結局また笹川のそばに居ようとしてる。


でもアイツに言われて改めてわかったんだ。




笹川を守るのは。


……いや、笹川を守れるのは俺だけだって。




俺はアイツに約束したんだ。


俺がお前を守ってやるって。




だからやっぱりこの約束は守りたい。


たとえ"俺自信"が傷ついたとしても。