そしてあたしはこの時、莉乃がそばに居てくれてほんとによかったなぁと思った。
もし莉乃が居なかったらあたしは、きっと今頃自分を見失っていたかもしれない。
こうやって泣くこともこうやって傷つくことも、こうやって苦しむこともなかったのかもしれない。
もしかしたらこれは、神様があたしに与えた試練なのかもしれない。
もしそれが試練なんだったら、あたしはその試練を乗り越えたい。
そしてあたしはこの時、莉乃という最高の友達が居ることに感謝した。
……このまま莉乃とずっと友達で居られたらいいのにと、淡い期待を持ったりした。



