喉に何か詰まっているような感じがして、歯を食いしばる。 鼻の奥が痛くなった。 「由那?」 「……ん?」 不意の隼太の呼びかけに応えたあたしの声は、鼻声だった。 「負けんなよ」 「え?」 「だから、負けんな」 「……」 「俺が由那のもとに帰るまで、何があっても負けんな」 「……うん。わかった」